ビジネスにおける想像力とは?

 今回は、自分自身が社会人2年目の時に当時の会社の役員から聞いた中でずっと意識している話を書いていきます。また、過去にご紹介したビジネス系の話もぜひ見てみてください!

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目次

想像力

 まず、そもそも想像力とは何だという部分から補足できればと思いますが、「想像力とは、今後発生する可能性が有ることを頭の中でイメージすること」です。
 これは仕事におけるさまざまな場面で非常に重要な力となります。営業であればクライアントとのコミュニケーション、システムの導入であればそのタイミングで出た一つ一つの課題解消、その他にも上司とのコミュニケーションや自分が目の前で実施しているタスクと様々な場面で非常に汎用的なものです。実際にどういうものか少し例を見てみましょう。

想像力がある人の例

 具体的には、自分が営業をしている場面を想像してみてください。クライアントから「もう少し費用を下げられませんか?」と言われたときにあなたは何を考えますでしょうか。表面だけを捉えている人は、「費用を下げれば受注できるのか」と考えて終わりかと思います。一方でもう少し思慮深くなると、『クライアントは予算が決まっていて、今提案している費用だと予算を超えてしまうから言っているのか?』と考えたり、『予算には余裕があるが、ただ下げられるなら下げて来いと上司から言われているから言っているのか?』と考えたり、『そもそも今提案しているものだと先方が満たせるものの内全てをカバーできていないから言っているのか?』と考えたりといくつかのパターンを相手の立場に立って考えていった上で、それぞれの問を解消するために追加の質問をクライアントに投げかけていきます。その上でそれぞれの追加の質問に対して、こういう回答が来たらこうする、こういう回答が来たらこうする、というものを予め考えた上でコミュニケーションをとっていきます。
 そして、まさに上の例に挙げた後者の人が「想像力のある人」です。少し近しい例ですが、他にも例を見ていきましょう。
 次は自分が、販促部隊からのリクエストで始まった店舗のPOSシステム刷新プロジェクトにおいて、1リーダーとしてプロジェクトを担当している場面を想像してみてください。そのプロジェクトの進行中にプロジェクトのメンバーから「POSで取得するデータは、どのような項目にしましょうか?」と問われたときにあなたは何を想像しますでしょうか?ここでも表面だけを捉えている人は、「一旦は、今までと同じものだけ取っておけば大丈夫だと思います」と考えてしまうだけだと思います。一方で、思慮深くなると、『そもそも今回POS刷新を提案した販促部長は何を目的にしているんだろう?』、『取得したデータを利用してどういうことを販促メンバーはやりたいのだろう?』『そもそも取れない項目ってどういうものがあるんだろう?』、『今後項目を追加・削除するとなったら簡単に出来るんだろうか?』、等など、そもそもの目的や今後のメンテナンスや仕様変更を加味して次にやるべきことを考えていくかと思います。そして、それぞれの懸念点を潰し込んだ上で、最適な解を考えていきます。
 ここでも、分かりやすいですが、後者の人が「想像力のある人」です。

想像力がある人の特徴

 では、上で紹介した想像力がある人というのはどういう人なのかというと、『特定の事象からその背景にある原因を徹底的に考えて、原因一つ一つに対して適切なアプローチを検討できる人』かと思います。少し言い換えると、『自分自身の意志(=あるべきとして定めたもの)を実現するために、発生した事象から問題を導き出し、その上でその問題解決に取り組める人』が想像力がある人だと感じてます。その上での伝え方や課題解決に向けた進め方はまた別のスキルとなりますが、ひとまずは如何に意志を持って、発生事象から問題を見つけ、解決できるかに拘れるかが大事です。
 そして、多くのビジネスシーンでも想像力がある人と仕事が出来るとかなりスムーズに仕事を進められるのは想像に易いと思いますが、想像力がある人は、1つのことを伝えたときにその背景などを想像し、潰し込まないといけない論点を洗い出し、更にはその論点を解決するために必要な情報はその場で確認します。まさに1を言って10を把握してくるようなビジネスマンには共通して想像力があると思います。(かく言う自分もまだまだ出来ませんが…笑)

さいごに

 今回は「想像力」というものをテーマに書いてきましたが、個人的には非常に重要な力だと思うので、是非意識してみてください!